将来の夢は、

あるお客さまの話。

〝もののけ姫〟を初めてみたときの衝撃が今でも忘れられないそうです。

何をどう感じたのか、その感覚をどう解釈して、どのような言葉であらわせるのか、
当時の未熟な自分には分からず、いまだによく分からないけれど、
自分の原点はそこにある。

そう仰っていました。


表現に感動したという事にはちがいないと思いますが、

いやそれとも「おお!これが表現というものか」
って感じでしょうか。

本人にも分からないので、私にも分かりません。

ただ、その漠然とした衝撃をたどって動いているうちに、
表現と建築の融合点を見つけるきっかけがあったそうです。

現在は店舗や古民家など様々な施設を設計しています。


原点を自覚して、信じて進んで、
何か見つけてどうにかなっているって、すごい。

原点を着地点として、しっかりと掴めてるイメージです。

なぜ、ここで、こうしているのか。

はっきりと人に伝えられるのは素敵だしカッコいいし、
とても頼もしい。

「自分」と「自分が信じているもの」との間には
たぶん磁石のような作用があって、
両方をきちんと持っていれば、
ちょっとフラフラしてもまた戻ってこられると思うからです。


なぜ、ここで、こうしているのか。

私はちっとも答えられません。


ちいさな子供に将来の夢を聞くと毎回変わっている、
というのはよくありますが、

30歳過ぎてもそのノリが続いている私は大丈夫ですか?
もしかして、実は多くの人がそうですか?

何かを掴んだような、どこかに着いたような感覚って、
どんなもんなんでしょう。
さらにそれを守っていくってすごく高度な気がしますが、
もしかして、実は多くの人が経験していますか?

それとももしかして、
「そういう事にしている」場合も多いんでしょうか。
それもそれで大変そうです。


はじめ言おうとしていた事から随分それました。

話をしているとき、
わたしはすごく嬉しくてドキドキしてました。

その人の、ぴょんぴょん跳ねるような言葉や表情に。

恋ではないです。
もっといいものです。

何歳になっても未来に期待して、
そのために今こうして頑張っていると、
過去の自分の感覚は冴えていたと、
自分で言う。
言っちゃう。

言わなくても良いけど言っても良い。

聞いた人は案外よろこんだりするし、
それどころか本当は待っていたりするのでは、
とも思う。

あなたのそれ、聞きたかった!
じゃあわたしのも見せちゃう!

どうですか。
いいじゃないですか。


わたしに将来の夢が見つかった時には、
ぴょんぴょん跳ねながら誰かに伝えてみたいです。

と思いつつ、

お婆ちゃんになっても
「将来の夢まだ考え中なんです」
って言ってる気がします。


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